HOME CONTACT LINK 検索
   ATC:航空無線      筆記試験 > PVT : IFR      PTS:飛行試験項目      お勉強室      航空辞書      けいじ板  

CFI Refresher Clinic

最近飛行機の事で、お勉強をしていました。 何かと言いますと、アメリカでの飛行教官の免許は24ヶ月間の有効期限があります。それで2年ごとに更新をしなくては行けません。 一度でも更新を怠ると、教官の免許を取るにはまた飛行試験(Practical)などを受けて合格する必要があります。もう現役のパイロットでは無いし、アメリカにも居ません。そんな飛行試験を受けれるほどのレベルでは有りませんので、2年ごとに更新をしています。無条件では書き換えは出来ません。更新が出来るには、、、、

  • 最低5人の生徒をPractical、飛行試験に送り出し、一発目の合格率が80%以上である事 (絶対に無理)
  • 他の飛行教官の資格路を取る、 か (簡単な方法だけど、そんな気は無い)
  • FAA認定のCFI Refresher Clinicを無事に終える事。(まあ、簡単に言えば講習会です。)

このRefresher Clinincには生の講師が主催するセミナーが一般的で、16時間の授業があります。結構面白くて参考になるし、他のパイロットとも会えて、意外と面白い。 でも日本じゃありません。 そこでこのインターネット社会、2000年ぐらいからOn-Lineで受ける事が可能になりました。 それまでは渡米してクリニックに行ってたんですよ。 それで今回は3度目、このCFIjapanもあるんで、ちょっとその話をと思って、このページを書いてます。 

  • CFI (FAA認定 Certified Flight Instructor)の略です。
  • Privateなど操縦士の資格には期限は有りません。無期限です。 でもRecent Flight ExperienceやFlight Reviewはあるよ
  • セミナーの義務時間は16時間です。 以前は24時間もあった
  • 生(Live)なら、土日に各8時間で終わってました。 勉強になったし、週末、一個分でOKだった。
  • On-Lineも各単元は最低50分だけど、基本的には自由で何時でも出来ます。
  • でも真面目に勉強すると6時必要だったり、20分で終わる物もあったり。意外と時間が必要。
  • それと、免許と身分確認が出来ないので、Notaryなんって物が必要になります。
  • Notaryは日本の印鑑証明とでも言いましょうか。アメリカは判子じゃなくてサインです。そのサインが本物である事を証明してくれる物です。 アメリカなら何処でも簡単にやってくれるんですけど、日本国内ならアメリカ大使館か領事館でやってもらえます。

今回のクリニックの内容です。 多くはパイロットして学ぶ事もありますが、教官としての教え方、考え方もカバーされています。今回もAOPAJeppsenが共同でやっているコースです。 両方とも航空業界では大御所ですね。119ドルです。支払いはカードで。

  1. System Safety 総合的に安全に飛行できるシステムを作ろうと言う考え。Risk Managiment(危険性を制御する方法)、ADM (Aero decision-making)適切な判断を下せるようにする方法。Sutiational Awareness(状況判断)などを複数の考えを学ぶ事によって安全なパイロットを作ったり飛行したりする方法。
  2. FITS (FAA/Industry Training Standards) 最近進歩して来た航空システムに対応できるようにするプログラムの事なのです。操縦だけを教えるのではなく、生徒に考えさせる事を中心としています。そして実話(Senerio)を基本に教えようと言う考え。
  3. Teaching Aerodynamics  航空力学の教え方。 やはりStall/Spinが中心になりますね。それとVaかな。
  4. Federal Aviation Regulations (アメリカ連邦航空法、FAR) 範囲が広いので、Currency(飛行に必要な経験) パイロットのPrivilageとLimitation(特権と制限) Endorsement(教官が出す許可)が中心です。
  5. Weather for Pilots 航空気象学 飛行取りやめの判断、気象情報の入手方法、等が主に出てきます。
  6. SRM (Single-Pilot Resource Management) 一人で航空機を操縦する時の頭に如何にして、安全に飛ぶかを学びます。
  7. Sport Pilot 新しく創設されたパイロット免許の種類、新たに飛行機のCategoryも増えました。日本には無い免許なので意味は有りませんが、この免許によって制限は有りますが、安くてお手軽に飛行が出来るようになりました。
  8. Teaching Flight Maneuvers 飛行の教え方につい。教え方の復習でもありましたが、Stall/Spinについても多く出てきます。
  9. Proficiency Training 義務付けられた復習飛行(Flight Review)やパイロットとして次の段階へ進む為のトレーニングなどについて。 高性能機や、昔の飛行機へなど。
  10. Resources for Instructors 教官に使える情報源について。Chart, A/FD, Notam, Weather Info等
  11. Using GPS 最近のGPS事情。 自動車にもありますが、飛行機にもあります。ただ安全面での仕組みが違います。そしてIFR/計器飛行でGPSを使う事も多く書かれていました。
  12. Airspace Journey 空域の事についてです。 Private Pilotでも必要な事が書いてありますが、歴史から見た書き方も。
  13. Collision Avoidance 空中衝突防止法、 空中衝突はの危険性や、人間の眼の弱点など。
  14. Instructor Responsibilities 教官の責任。復習ですね。
  15. Airport Operations 空港内での移動などについて。 最近のRunway Incursion、LAHSO、管制官の用語の解説。空港内の看板の事も出てきます。
  16. CFIT (Controlled Flight into Terrain) 正常な航空機で、資格もある操縦士が何故、地面などに衝突するのか?防止策は?

以上が今回の勉強内容でした。 基本的には各トピック50分+休憩10分で一時間。合計16時間ですが。現実はもっと長いですね。何時でも何処でも海外でもOKが助かりますけど。前回より変わった所は、こCFI Japanでも紹介できるようにPageにしてみましたんで、試しに見てくださいね。時間は掛かりましたけど、「教える・伝える」と言う事を考えながらやったので、私にとっても良い勉強になりました。結構、頑張って作ったんで、見てくださいね。

それとこのコースは興味がある方なら、教官じゃなくても試せますよ。ちょっと安くて$99.99です。 


Jeppssenのサイトを良く見てみるとDVDコースもあるんですね。次回はそれで試してみようかな。日本でもOKなんかな。2年後に試すのは危険だから一年後に試してみようかな。

HOMEATC:航空無線筆記試験 > PVT : IFRPTS:飛行試験項目お勉強室航空辞書けいじ板LINKサイト検索
Copyright c 2007-2017 Koji Ueda. All rights and Copyrights are the properties of Koji Ueda. All Rights Reserved. 上田浩史に著作権はありますが、お勉強・訓練には使ってね。教育関係はの方は必ず「CFI Japanから」と添えてお使い下さい。