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Class D Airspace

Tower Airport 管制塔の有る空港

Class-Dは訓練生の皆さんもよく世話になる空域でしょう。 Towered Aiport, Controlled Airportと言われる様な管制塔(TOWER)のある空港の回りにあります。

Tower空港には管制官が離着陸する人に指示を出しています。 その回りを他の航空機が勝手に飛行すると皆が迷惑するので、Tower空港の回りにはClass D Airspaceが設定されています。 チャートにはTower空港が青色で示されており、そのClass-D Airspaceが点線で描かれています。 この点線の中では管制塔との交信が必要となります。

右側のチャートの切り取りはMc Kinney Airportと言う、管制塔のある空港です。 (もし、Towerが居ない空港でしたら、マゼンタ色(赤)で書かれています。

この空港のClass-D Airspaceは青い点線の丸で囲まれた地域です。(参考に青色の矢印を付けています。) このClass-Dの高さは地上から始まっており、正方形で描かれた箱の中に100フィート単位で書かれています。この空港は「29」なので、上限は2,900フィートMSLになります。(赤の矢印は高さの上限) 基本的には地上から2,500フィートAGLですが、場所や回りの環境で大きく変化します。

形は半径4マイル〜5マイルの円形が多い様に見受けられますが、Class-Dの形を決めるのはその空港のInstrumet Procedure(計器飛行ルート)に合わせて設定される様です。(まあ、4マイルもあれば十分にカバーが出来るという考えも出来ます) また直ぐ側に他の空港があれば、影響が無い様に、可能な範囲で形が変形されています。

  左二つが計器飛行に影響されて変形しています。

 この空港は右上の空港を避けるようにClass-Dがへっこんだ形になってます。

他の空港で高さを表す数字の横に「-29」と「−」が書かれている場合があります。 この場合は2,900フィートまでだけど、2,900フィートは含みませんと言う意味です。日本語で書けば「未満」ですかね。

Class-Dを飛行する際に必要な物

  • Two-Way Radio 航空機用の無線機 
    • (ATCライトシグナルが有る様に、事前に報告するとかすれば、Towerの許可を得て無線機無しでも可能です。)
  • 免許には特別な決まりは有りません。 合法的に飛行できれば何も問題なく飛行は出来ます。
  • Class-Dに入る前にTowerと無線で連絡する必要があります。 Establish Communication (もしくは、あれば、その地域を管轄するApproach)
  • 管制官なので相手の指示に従う必要はあります。
    • 忙しい時に「待て!」と言われた場合は、入る事はできません。 「Remain Outside」とか「Stay Clear of ・・・」と言われます。

制限速度は、2,500 feet AGL 以下で 計器が示す200Kts(KIAS)以下です。

Transponderは義務化されていません。 無くても離着陸は可能です。 途中で故障しても飛行を続ける事は出来ます。離陸も可能です。
ただTowerから、「待機する様に」 とか 「Position Report」を求められる場合は指示に従う必要がありますよ。
また、全ての管制塔にレーダー装置(スクリーン)が有る訳でもありません。

VFR Weatehr Minimum
- Visibility : 3 statute miles
- Cloud distance: 500 feet below, 1,000 feet above, 2,000 feet Horizontally

また通常に離着陸するには、Ceilingが1000フィート以上でVisibilityが3マイル必要となります。 それ以下だとSpecial VFR (SVFR)の許可が必要となります。その際のVFR Minimumは Special VFR Minimumとも言われ、Visibility 1 Mile, Clear of Cloudになります。

Class-Dが存在する時間:
このClass-Dは空港のTowerの為に作られています。 24時間空港でしたら、Towerは年中無休でClass-Dもずっとあります。 しかし多くのTower Airportは管制塔は24間ではなく、Part Timeと言って、昼間の飛行機が多い時間だけ運営される所が殆どです。

夜間にTowerが閉まると(Closedになると)、Class-Dも消滅して、Class-EかGに変わります。Airport/Facility Directoryに空域の事は書いています。周波数の下に"AIRSPACE"って書いてありまして、そこに空域の種類と時間帯が書かれています。 多くはClass-Eが地上から700Feetの所で始まるので、下の部分はClass-Gとなりやすいのでしょう。 

もし、Towerが運営を終えた後で空域が「G」では無く、Class-Eになる空港でしたら、その時間帯でもSVFRクリアランスが必要になりますのでお忘れなく。

またClass-Cでも中心の管制塔が閉まると(Close)すると、Class-Cも消滅してClass-Eになる時があります。Class-Cは他の空港と連動している場合がありますので、必ずClass-Cが消滅するとは限りません。 基本的にはATISで確認して下さい。 Appraochはだいたい24時間運営しているので、TowerがCloseした後も交信する事をお勧めします。まあTowerがCloseしている時間なんで暇な場合が多いので、交信もうーんと楽です。

 

速度制限: FAR 91.117(b)
中心空港から半径4マイル以内で、2,500 feet AGL以下の場合は200ktsが上限です。これはClass-CとClass-Dに関してです。

注意点:  よくやらかしてしまう間違いなのですが、
Towerが有る空港では、VFRでの飛行は最低でもCeilingが1,000 feetが必要となります。しかし1000や1200フィートだと雲が低くて、余り訓練が出来ないので、離着陸の練習をよく行います。 そこで注意です。

例えばCeilingが1,100フィート Overcast、Visibility 4 miles とTowerやATISが言っているとします。 一応VFRが可能な気象状態です。でも空港から離れるにはちょっと天候が悪いので、多くの人が"Stay int the Pattern"とリクエストをして、離着陸の練習をします。 通常のTraffic Patternは1,000 feet AGL や 800ぐらいです。 そんな時にでも、雲には入らないようには注意してますが、何時もの高度でDownwindを飛行する人が居ます。 Class-Dでは雲の下は500 feetと決められています。するとVFRで合法的に飛行できる高度は600フィートです。 

多くの場合はTowerは目をつぶっているでしょう、面倒ですから。 でも普通の高度で飛行してしまうと100〜300 feetしか余裕がありません。これは違法行為です。 また雲の下500フィートを飛行しようとするとDownwindが500〜600Feet AGLと地面や障害物との距離が無くなって危険な状態になります。

ここらへんは貴方の教官と話し合ってから訓練をして下さいね。Towerの真上がCeiling 1,000 feetでもDownwindでのCeilingが同じとは限りませんから。でも説得力はありません。 Celingが1500 フィート以下で離着陸の練習をする際は教官と相談して、注意して飛行して下さいね。

 

Airspace空域のまとめ Class-A to Gの横から見た図 : 簡単に表にしたページ

 

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