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IFR 計器飛行、 Instrument Flightて?

IFR、計器飛行方式とは「管制官から許可を受け、計器の情報を元に飛行する方式」です、、、と思います。 「思います」で終わるのは実際の計器飛行方式はもう少し複雑でそんな単純では有りません。 ここでは単純な私の意見、考えを述べたいと思います。 全ての事は語りつくせませんので、私が思う計器飛行とは何だ?私の想像ではIFRって何んだ?」を書きます。 「計器飛行方式(IFR)ってこんな世界なんだ」と思って頂ければと思います。

Instrument Flight Rules
計器飛行中(IFR)は、管制官の指示(IFR Clearance)に従ってコースや高度を決めて飛行する事が基本になります。自由は有りませんが、管制官(ATC)が他のIFR機との間隔と安全を保障してくれます。 その為に、途中で雲があっても、前が見えない程天候が悪くても飛行が可能になります。 

計器飛行、Instrument Flightと言う言葉もあります。 これは、計器だけを頼りに飛ぶ飛行方法を言うそうです。 しかし、私達、操縦士は、計器飛行方式と言わずに単に計器飛行と言う時もあります。 厳密には差が有るらしいのですが、余り気にはしていません。 (厳密には計器飛行の中に計器飛行方式が有るのかな。ちょっと分からん)

また、法律ではVFR機の雲中飛行は禁止されています。 その為、計器飛行方式では雲の中には無許可の飛行物体が飛んでいるとは想定していません。 今の空では、レーダーが完備されてるので、有る程度は分かりますが、その程度です。

基本的なIFR飛行の方法は、IFR Flight Planをファイルし、管制官からIFR Clearance(許可)を貰い、そしてその指示に従って飛行をします。この計器飛行方式は着陸するか、操縦士がIFRをキャンセルするまで続きます。 全てのIFR機が同じ方法で管制されているので、何も見えない雲の中でも、安全に飛行が可能になります。 基本的に旅客機などはこの方法で飛行します。

気象条件: 離陸や着陸時を除き、計器飛行には気象制限は有りません。 その代わり天候の良い所では、計器飛行の飛行機と普通に飛んでいるVFRの航空機と同じ場所で飛ぶ事になります。 天候の良い所(VMC)では、管制官のIFRの指示に従いながら、VFRの航空機がいないかと探し続ける必要があります。 管制官にはRadar上でVFR機が見えない時もあれば、単にRadarが無い場合もあります。 IFRで飛行する時も、常にVFR機が飛行してい無いかと確認しながら飛行する必要があります。 雲の外ではSee and AvoidはIFR機にも必要です。

Visual Flight Rules
Student Pilotの時や私達が訓練など多くの場合に飛行するVFR(有視界飛行方式)は、管制官では無く、操縦士の眼で他の航空機を探し出して、それらを回避しながら飛行する事です。 その為、他の飛行機が見える様に雲から離れて飛ぶ事になります。これをSee and Avoidと言いす。 このSee and AvoidがVFR(有視界飛行方式)の基本です。

また、他からも見える所で飛ぶ必要が有ります。 VFR Weather Minimumと呼ばれる気象条件条件があり、これでVFRが可能な所が決まります。(特殊な空域を除きます。) 管制官からの保障がありませんが、逆に制限も少ないので、コースや高度が自由に決められ、訓練飛行や遊覧飛行などが簡単に行えます。

雲の中は、真っ白で何も見えません。10メートル先も見えませんので何も見つける事が出来ないし、相手も貴方を見つける事が出来ません。その為、雲中などでのVFRでの飛行が禁止されています。 (また飛行自体も訓練を受けていないと危険で、死んでいる人も多い) また雲に近過ぎると、雲の中の飛行機との距離が保障されないので、雲からの離れる距離も決められています。(雲の中に他の飛行機が居ないという保障は有りませんので、有る程度の距離が義務付けられます。)

有視界飛行方式(VFR)では雲中飛行も、雲に接近するのも違法とされています。

VFR(有視界飛行方式)でも管制官と交信しながら飛行する時が有りますが、彼らはVFR機に対しては何も保証していません。 私達は管制官の指示に従う義務が有りますが、管制官が全て見えている訳じゃありません。 指示に従うのは法律でも決まってますが、少しでも彼らの指示に従う事で、より正確な情報が多くに伝わります。 管制官と交信していても、他の航空機を見つけて回避する(See and Avoid)のは操縦士に有ります。

管制塔(Tower)は滑走路上の離着陸を管制するのが主な目的です。 色々な飛行機が勝手な事をしない様にとClass-D空域とかが設定されいますが、彼らに全てが見えている訳でも有りません。多くの空港にレーダーが有ったとしても、全ての空港に有る訳でも有ません。 週末とか飛行すると、離着陸機に対する指示だけで手一杯に成る時もあります。こんな時は空港の周りの状況なんて分てないでしょう。

またアプローチやセンター管制官と交信しながら飛行する時もあります。 しかし、これも完璧では有りません。多くの場合にはVFR機に対するサービスは「余裕があれば」と言う条件があります。 そして、レーダーが全てのエリアを完璧に網羅している訳でもありません。 VFRは、どんな時でもSee and Avoidなんです。


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