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Risk Assessment

Hazard や Risk など危険に気が付いた時は、そのRiskの度合いを判断する必要があります。 危険や Risk と言っても「それによる悪影響がどれ位有るのか?」を検討する必要があります。 この世の中「完璧な100%安全」と言うのは有りません。 その為、パイロットであれ、誰であれ、何であれ、「Riskを受け入れるか否か」を判断する為に、 Riskのレベルや危険度を検討する必要があります。 この危険度を検討するのを Risk Assessment と言います。 この危険度・レベルを判断し、その状況・リスクに対する対処法を検討します。

FAAの提唱する Risk Assessment では Riskを4段階に分けています。 殆ど影響の無い Low からMedium, Serious,そして超危険な High と分けられています。  

  • Low Risk 危険度があまり無い。 (最適な飛行条件、Low Riskの中で飛行する)
  • Medium Risk 比較的危険度が高い。 中度の危険度。 (可能な限り避けるべき範囲だが、、、) 
  • Serious Risk 危険度が高い。 (避けるべき範囲)
  • High Risk 「超」高い危険度。 危険すぎる範囲 (絶対に避けるべき範囲)

これらのRiskの度合いを判断するのに、二つの項目を検討します。悪影響の度合い(Severity) と 可能性(Likelihood, Probability)。 英単語を全て暗記を必要は無いと思いますが、意味を理解して下さい。

Severity 影響度 HazardやRiskが悪影響を及ぼした場合、対応を取らなかった場合の衝撃や悪影響の度合い。

  • Negligible 無いに等しいぐらい。 その危険に遭遇しても、悪影響が微量の範囲。 無視しても良い位。
  • Marginal 境界線ぐらいで、無視は出来ない。 悪影響が有るが、悪影響が大きな問題になるか、成らないか。
  • Critical 悪影響が強く、結果が無視できない位。 (危機的、重大な)
  • Catastrophic 致命的。 生命の危険や、機体の大破が容易に予測できる。 壊滅的、悲惨な。

下に行くほど、影響力が強くなります。 またSeverityなど抽象的な単語は人によって感じ方が違います。 私の感じる和訳は付けましたが、個人によって感じ方が違いますので、最終的な判断は貴方の経験などで判断して下さい。 

私の場合ですと、Negligible と聞けば「どうでも良いや!」となり、反対側に有る Catastrophicと聞けば「グチャグチャ、死亡、運が良くて重症、最悪、大破、この世の終わり」って気がします。 もちろん、話の流れにもよります。でも、日本人ですから、英語で生活している者に比べると、ちょっと意味も違ってしまうでしょう。感じ方は人それぞれですので私の考えや感じ方は、個人差がありますので、臨機応変にね。 

Likelihood, Probability 可能性 事故などの悪影響に陥りさ。 悪影響に遭遇する確立

  • Improbable 考えられない。 無いと思っても支障が無い位。
  • Remote 無いとは言い難い。 何度かに1度ぐらいは。
  • Occasional 遭遇しやすい。 起こりやすい。 可能性が低くない。 時々。 時折
  • Probable 多くの場合、かなりの確立で遭遇する、可能性がかなり高い。 起こりそうな。

下に行くほど、Riskが悪い方に行く確立が高くなります。 (これらの単語は気持ちや間隔なので人や状況で多少の変化します。)

私の感じ方では、Probableと聞くと、大半の場合と理解してます。 「多分ね〜」と日本語でも言いますが、建前や遠慮、駆け引きが無い場合だと、90%以上とか、余ほどの事が無い限りと聞こえます。逆にImprobableと聞くと「そんな事は無いよ!」って感じに聞こえます。 「あれば驚く!」ってレベルだと思ってます。 Remoteと聞くと、アメリカのど田舎で建物が点在して居る様なイメージを受けます。 Occasionalになるとちょっと考えや感じ方が、場合によって変わり方が大きいと思います。この場合なら40−60%ぐらいとかのイメージを受けます。でも、違うケース場合ですと20-30%と理解する場合もあります。Area Forecastの場合ですと50%以上の確立で使います。

Riskの高さ、判断

FAAのPilot Handbookに出ている表です。同じFAAでも違う表もあります。

リスクの判断表  ←  Severity 威力・影響力  → 
Likelihood Catastrophic
致命的
Critical
重大・危機的
Marginal
影響が残る
Negligible
無視できる位





頻度



かなりの確立で High Risk
「超」危険
High Risk
「超」危険
Serious
結構危険

Medium
危険

多くの場合、半分ぐらい High Risk
「超」危険
Serious
結構危険

Medium
危険

Low Risk
危険が少い
たまに、ちらほらと Serious
結構危険

Medium
危険

Medium
危険

Low Risk
危険が少い
考えにくい

Medium
危険

Medium
危険

Medium
危険

Low Risk
危険が少い

完璧には思えないけど、私なりの和訳です。 感覚なので意見が違うかも知れませんが、参考にして頂ければと思います。 

 

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