VOR： Lost Procedure （VORだけを使って）

迷子になったらどうする？　 場所が分からなくなった！　
ここでは VORで飛行場所を探し当る方法を書いてみます。

1. 飛行を続けると、場所が変わってしまうので、まずグルグルと旋回しましょう。バンク角は小さくても良いです。Medium Bank Turnでも良いし、計器でTurn Coordinatorが示す角度でも良いです。とりあえず、その地点から動かないようにしましょう。動いてしまうと、今から行う事が、誤差だらけになってしまいます。
2. 次に、チャートを見て、近くにありそうなVORを探します。
3. 回りに山などが有るか、VORが遠方にあれば、上昇する事も考えましょう。
4. その周波数を入れて、音声でVORの確認をして下さい。　（怠って違うVORだと、もっと迷子になりますよ！）
5. OBSを「FROM」になるまで回します。
6. 次は「CDI」を真っ直ぐにします。
7. FROMとCDIが真ん中であれば、貴方の居る場所のRadialが分かります。
8. チャート上のVOR　Stationから、そのRadialの線を出来るだけ長く引きます。
9. 少なくとも、そのRadial（方位）が分かります。
10. 次はその線の横にあるVORを探します。（迷子になってるのですが、可能な範囲で真横に有りそうなVOR Stationを探して下さい。）
11. 上記の3番から7番まで繰り返してください。
12. 長さは、二つの線が交わる所までです。
13. これで二つのVORからのRadialが分かるので飛行地点の確認が出来ます。
14. Radialが重なった所が貴方の居る場所です！
15. もし交わらなければ、何かが間違えいるか、VORの位置があまりよくありません。可能なら違うVORでもう一度、続けて下さい。

360度旋回をしつつ、VORの確認をします。その後FROMにして、針を真ん中にします。 その時のOBSが貴方の居るRadialです。局から見た貴方の方向です。 チャート上でVORから貴方の居るラディアルの線を描いてください。

一つだけでは、線状の場所しか分かりません。その為、もう一つの別のVORからRadial、方向を求めます。 違うVORですが、同じ方法です。そのVORから、貴方のRadialが分かれば、チャート上でもう一本の線を引きます。 二つの線が交わった場所が、貴方の居る場所です。

ここでは二つのVOR　Stationを使ったLost Procedureを書きました。VORが２台ある航空機では両方を使って下さい。一台の場合は面倒でも、一つのVORで二本の線（Radial）を求める必要があります。 飛行試験（Check Ride）でLost Procedureが聞かれた際は、VORだけを使うのか、地上にある目標物(Landmark)を使って良いのかと確認してください。Lost ProcedureではVORだけが方法ではありません。　極論ですが、ApproachなどのRadar管制官に場所を聞くのも、Lost Procedureとしては間違いではありません。　「迷子になったので、どうすれば良いのか？」が聞かれている内容です。ここらは試験官の癖もあると思うので、教官に確認してください。 ここでは、例としてVORだけを使ったLost Procedureを書きました。

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9. CDI Needle （VORの中でフラフラ動いている針の事です。）
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12. 局に向かって真っ直ぐ飛ぶには？　ここからVORの使い方について。
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14. 迷子になちゃったら Lost Procedure （VORだけを使う方法）
15. 指定コースを飛ぼう Intercept, Tracking, and Wind Correction
16. 計器飛行向け。　ILSやLocalizer等について。　IFR用の施設。Privateの方は参考に。